平成23年度は下記の4回の研修会が開催された。
第1回平成23年12月24日(土)に千葉大学大学院教授の舟島なをみ氏による「看護における質的研究」と題して行われ、学内外あわせて60人の参加があった。
舟島なをみ氏による「看護における質的研究」
第2回は平成24年1月20日(金)に 「『ワンコイン健診』の挑戦~医療費削減と生活習慣病予防を目指して起業した看護師の取り組み~」というテーマで、ケアプロ株式会社の代表として活躍されている川添高志氏を講師に招いて開催した。学内外から学生、院生、臨床看護師、保健師等合計37人の参加があった。講演内容は、川添氏が大学時代から起業を志し、在学中にコンサルタント会社でアルバイトして貯めた1000万円を資本に、看護職の専門性を生かした会社を経営するというもので、多くの参加者から大変刺激的だったという感想が聞かれた。
熱心に耳を傾ける参加者たち
第3回は平成24年2月15日(水)に「キャリア発達の研究の動向」というテーマで、神戸市立看護大学教授のグレッグ美鈴氏を講師に招いて開催した。学内外から院生、臨床看護師、教員等41人の参加があったが、その他、観覧希望があった沖縄県立看護大学の院生、教員には、遠隔中継システムを用いて聴講してもらった。2会場の合計で50人を超える方々の参加があった。過去5年間のキャリア発達の研究の動向だけでなく、様々な研究の意義の捉え方等についても分かりやすく楽しいお話しであり、院生にとっては研究計画を仕上げる段階なので、講演終了後も熱心に教えを請う姿が見られた。
遠隔中継システムを用いて沖縄県立看護大学と同時中継で開催
第4回は平成24年3月3日(土)に名桜大学 多目的ホールにて「転倒予防のベストプラクティス」と題し、帝京科学大学医療科学部看護学科教授の泉キヨ子氏による講演が行われた。講演内容は、転倒研究の最新のエビデンスに基づく臨床における転倒予防の効果的実践のあり方や、転倒予防に関する研究方法論等、転倒予防に関する看護実践・研究について示唆に富むものであった。学内外から93人の参加があった。当日は、土曜日の午後にも関わらず、北部地区や県内各地から、臨床看護師、保健師をはじめとした医療福祉関係者や学生、一般市民等が多数参加し活発な質疑が交わされた。
多くの質問が寄せられ有意義な講演となった
総評:大学院 看護学研究科長 金城 祥教