対策で差が出る!
就職活動では自己分析や、業界・企業・職種などの情報収集を行った後、企業に対して実際のアプローチが始まります。今回、名桜大学のキャリア支援にご協力いただいている"キャリアサポートここひら"から、自分らしさを十分にアピールするための、具体的な対策について、専門的な視点からアドバイスをいただきました。
就職活動では、慣れないスーツを着て、初めての場所に行って、話したことのない様々な立場の方とお会いしてetc...と、"はじめて=緊張"の場面がたくさんあります。しっかり対策をすることで、緊張感をコントロールでき、自分自身が納得のいく結果に近づけることができます。
「企業目線」で考えよう
大学生を採用する「新卒枠」での企業視点は、大きく分けて次の2点です。
①あなたはどんな人?...例→性格、能力、経験
②うち(の会社、この仕事)でどう頑張りたいの?...例→抱負、夢、希望、将来像
特に「入社後、どう成長しそうか?」という伸びしろを見るので、未来をしっかりイメージして、アピールできるよう準備しておきましょう。皆さんの採用合否を判断するのは社会人である企業の方々です。学生目線で考えて一人よがりになるのを避けるためにも、家族、先生、キャリア支援課など、周囲の大人と共に活動を進めましょう。
応募書類
履歴書以外に企業が知りたい項目を記述するのがエントリーシートです。どちらも自分自身を「紙」で伝える選考材料であり、提出後は先方(=企業)の手元に残ります。意識したいのは、次の2点です。
①内容 例)経験談を盛り込むなど、のびのびと自分を表現できているか?
② 例)誤字・脱字、文脈の整理、書き言葉と話し言葉の区別ができているか?
どちらも「この紙の向こう側に読む人がいる」ことを意識して書きましょう。
面接
企業が内定を出す学生=「我が社の未来を託すことになる人材」になるわけですから、集団面接やグループディスカッション、課題解決など、様々な形式で面接を行い、いろいろな角度から「あなた」という人を見ていきます。応募書類同様、次の2点を意識しましょう。
①内容 例)経験談や事例などを用いて自分らしさを相手に誤解無く伝えることができているか?
②伝え方 例)結論から言う、一文を短くするなど相手が理解しやすい方法で話しているか?
緊張する場面では、普段の自分が出てしまうものです。言葉遣いや態度・マナ−は、回を重ねることで上手くできるようになり、自信にもつながります。どこに出ても恥ずかしくないよう、日頃から自分を磨く意識を持ち、自ら練習の機会を作るなど、積極的に場数を増やしていきましょう。
皆さんが納得の行く就職活動ができるよう、応援しています!
NPO法人 キャリアサポートここひら 金城
就活生×内定学生対談
就活の疑問を内定した先輩学生に聞く
一番大切なのは「素直な気持ち」。飾り過ぎはNG
かふうリゾート沖縄 内定
金(キム) 智妍(ジヨン)(観光産業専攻4年次、韓国出身)
就活生
伊禮 翔哉(スポーツ健康学科3年次、北谷高校出身)
伊禮:就活で力を入れて対策したことは何ですか。
金:私は日本語の理解と表現が不安だったので、面接対策を中心にキャリア支援課でサポートをお願いしました。
伊禮:実際にどのようなことをしたんですか。
金:模擬面接を行い、その様子をビデオカメラで録画して、終わった後に見せてもらうんですね。そうすると一目瞭然、すぐに自分に足りないところを把握して練習を重ねました。
伊禮:録画データを確認しながらだと、しっかり分析できますね!他にも役に立ったと思うアドバイスはありましたか。
金:面接の受け答えでは「素直さが大切」と言われました。質問の内容が分からない時は素直に聞いて、理解できたら自分の言葉でしっかりと伝える。かっこ良く見せようとすると、収拾がつかない状態になってしまいマイナスになる、というアドバイスが実際に役立ちました。
伊禮:金さんは「10~20年後はどうなりたい」という理想像はありますか。
金:将来、日本語・中国語でも対応できるようになりたいと考えているので、現在中国語を勉強中です。
伊禮:一見すると就活に関係なさそうな「自分磨き」も就活につながるのでしょうか。
金:やはり、いろいろな経験をした方が良いと思います。それに加え、私は知り合った人とのつながりを大事にしています。いつかどこかでつながる気がします。
伊禮:最後に就活生の私たちにアドバイスをお願いします。
金:目の前にあるチャンスを掴み取るためにも、就活はあせらず余裕を持って取り組んでほしいです!