沖縄の公立大学 名桜大学(沖縄県名護市)

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「介護職員等によるたんの吸引等の実施のための研修」実施報告

掲載日:2012年2月1日お知らせ , 看護学科


「介護職員等によるたんの吸引等の実施のための研修」実施報告

                              看護学科 金城やす子

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 「介護職員等によるたんの吸引等の実施のための研修事業(不特定者対象)」が名桜大学看護学科棟を会場に、平成23年11月~平成24年1月までの3ヶ月間、土日を利用して実施されました。
この事業は、平成23年9月に厚生労働省から沖縄県に委託され、一般社団法人KuKuruが担当し、名桜大学の教員が協力、実施したものです。この研修を引き受けるにあたり、金城やす子が厚生労働省の実施する中央研修、指導者研修を受講したうえで、指導者として協力しました。
平成24年度から「社会福祉士法及び介護福祉士法」が改正され、介護福祉士をはじめとする介護職員にも「たんの吸引等」の医療行為が実施可能となります。それに先立ち、すでに介護現場で働く介護福祉士やヘルパー、特別支援学校の教員、障がい児施設に働く保育士などが、看護師や医師と連携して利用者のたんの吸引や経管栄養などの医療行為が実施できるようにと、沖縄県が取り組んだものです。沖縄県はこの研修において、既定の講義及び演習、実習を終了した者に『認定特定行為業務従事者認定証』を公布し、介護現場での医療行為の実施を認めることにしています。

『認定特定行為業務従事者認定証』の習得の流れ

 今回の事業には、沖縄県内から100名を超える参加申し込みがありましたが、沖縄県の養成人数30名を対象に今回は研修が実施されました。研修生は南部地域の介護施設から北部地域の施設等、さまざまな地域にある施設から参加していました。
参加者は介護の現場で働いている方でしたが、医療行為の実施という場面に、研修中は常に緊張に満ちていました。看護学科棟の実習室を使用した演習授業ではベッド上のモデル人形を相手に、何回も何回も技術練習をし、実際の現場での医療行為の実践に向けて学んでいました。
講義時間は50時間が予定されていたため、一日6~8時間の集中講義となり、講師、受講者ともに大変な研修でした。しかし、一人の脱落者もなく、全員が最終の講義、演習までこぎつけることができました。これからは、沖縄県が実施する最終試験(筆記、技術)に合格し、臨地での実地研修を行い、実地研修が修了したうえで認定証の交付を受けることになります。
平成24年度は、今年度同様に「不特定者を対象とした研修」と特別支援学校教員等が受講できる「特定者を対象とした研修」を予定しています。詳細については、一般社団法人KuKuruまた看護学科教員の金城やす子まで連絡いただければと思います。
本研修が名桜大学を主な会場として実施されることから、できるだけ北部地域の介護職員、特別支援学校教員等が多く参加されることを期待したいと思います。

研修風景
   
手順書をみながら指導者から技術の               指導者のチェックを受けながら技術演習をしている。
方法について説明を受けている。

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