4年次の君へ 集団から"個"へ
3年次の皆さんへ 苦手なものを克服しよう
「就活仲間」という言葉がある。就活中の学生同士が連れ立って合同企業説明会へ参加したり、意見交換したり、情報を共有したりする仲間だ。これは同じ大学に属する学生同士に限らない。県内外の他大学の就活仲間から情報を収集し、その情報を活用して大手企業の内定を勝ち取った学生もいる。苦しい就職活動を仲間同士で支え合い共に歩まんとする姿は美しくもある。ただし、こういった仲間意識は、前向きに機能しているうちはいいのだが、ややもすると後ろ向きに働くことがある。今まで共に就活に取り組んできた仲間が就活を休止したり諦めたりすると、それに引きずられるかのように就活を停止してしまう学生がいるのだ。(これは如何なものか?)確かに1人で就活するのは不安かもしれない。しかし、ここではっきりさせておきたいことは、「就職は極めて個人的なもの」であるということだ。大手企業は別として、一般的な企業へ同じ大学から同期で採用されるのは、せいぜい2人程度であろう。多くの場合は1人だ。つまり、"君"は、1人で就職し、その職場で新たな人間関係を構築していかなければならないのだ。残念だが、君のお友達は職場までは付いてこない。
就職は、"君"に突きつけられた個人的問題であると認識しよう。そうすれば、「やるべきこと」、「やらなくてはならないこと」が見えてくるはずだ。まだ求人はある。大手企業の二次募集の求人も出てくる。だが、時間の経過と共に企業選択の幅は確実に狭まっていく。「今、やるべきこと」の再確認ができたら、集団から"個"へ立ちかえり、さぁ、再び歩み出そう。
本格的な就職活動に入る前に3年次の皆さんは、基礎学力の向上に努めてもらいたいと思います。理由は単純です。筆記試験対策です。人当たりがよく魅力的な人物であっても筆記試験にパスできなければ採用には至りません。事実、多くの先輩たちが筆記試験で篩いにかけられ悔しい思いをしてきました。幸いなことに現在は、「言語学習センター」と「数理学習センター」が皆さんの基礎学力の向上をサポートしてくれます。スタッフも全員親切だと聞いています。是非、活用してください。
そして、もう一つ。就職するということは、幅広い年齢層の大人と付き合わなくてはならないということです。大人とコミュニケーションを交わすことに苦手意識を持っている方は、大学の教職員を利用して苦手意識を克服しましょう。自分が苦手なタイプの教職員へ意識的に話しかけてみましょう。つれない態度をとられるかもしれません。しかし、そんなことは先刻承知の上です。気にする必要はありません。元々苦手なタイプですから。めげずにどんどん話しかけて"大人免疫力"を強化しましょう。ただし、目上の人に対する礼節を欠かくことがないように注意して行ってください。
あなたの「進路」を全学的にバックアップするため、就職活動支援プログラムを実施しています!
詳しい情報は名桜大学ウェブサイトの「就職情報」をご覧ください。
http://www.meio-u.ac.jp/content/view/149/168/
内定学生インタビュー 就職活動のリアルな体験談を紹介
内定は「人のためになる人生を送る」という夢を叶えるスタートライン
株式会社 光貴 内定
新城 育美 (人間健康学部 スポーツ健康学科4年次、前原高校出身)
携帯電話の修理をお願いしようとショップへ立ち寄った際、窓口の方の対応がとても素晴らしく、「私もこのような社会人になりたい」と思ったことが就職を意識したきっかけです。
私は保健体育教員を目指していましたが、「人のためになる人生を送りたい」、その人生観を様々な角度から見てみる必要があるのではないかと思い、就職活動に取り組みました。当初、今興味がある仕事ばかりに目を向けていましたが、企業説明会で説明を受けた企業から「30・40年後を考えられる企業に目を向けて」と言われ「ハッ」としました。以来、将来を見据えた就職活動を心掛け行動した結果、第一志望の企業から内定をいただきました。
私にとって、内定は「人のためになる人生を送る」という夢を叶えるスタートラインです。どこに行っても恥ずかしくない社会人になることを目指し頑張ります。
● 就職活動の際どのようにキャリア支援課を活用していましたか
・履歴書を添削していただきました。自分では気づかない点や、より良い表現の仕方を指導していただきました。
・筆記試験対策にあたっては、春休み中に行われた公務員対策講座を受講していたので、一般企業の筆記試験も問題なくクリアできました。
・他にもたくさんの就職活動対策本が閲覧でき、面接等の参考に役立ちました。
キャリア支援課から一言
新城さんの場合、保健体育教員を志望されていたところに、偶然の出会いから進路を変更し、株式会社光貴さんへの内定を勝ち取りました。新城さんが内定を勝ち得たポイントとして次の4つを挙げておきます。現在、就活中の学生も参考にしてほしいと思います。
●本人の資質(物腰柔らかな対応と、受け答えの丁寧さなど)
●自然体であったこと(人との出会いや物事に感動できる前向きな姿勢)
●「30・40年後の自分」を想像し決断できたこと
●好機を逃さない準備ができていたこと(公務員対策講座を受講することによって一般入社試験への備えができていた。)
上段に「偶然の出会い」と書きましたが、「偶然」と「必然」は対を成すものではなく、解釈によってどちらにも受け取れるものだと思います。将来、新城さんが株式会社光貴さんとの出会いを振り返って、あの出会いは「必然」であったと言い切れるぐらい充実した社会人生活を送られることを祈念します。おめでとう。