你好!中国、山東大学威海分校に留学中の山村玲雄です。山東大学は中国の大学の中でもトップ20に入り、その学力の高さは留学生向けの授業にも反映されています。語学クラスは5段階に分けられ計14クラスあり、個々のレベルに応じた細かい指導を受けられる恵まれた環境です。授業は文法、口語、リスニングの3つあり、平日の朝8時から12時までの4コマとなっています。
威海市は黄海を挟み朝鮮半島に近いことから、韓国の文化が浸透しています。大学付近には韓国語で書かれた看板やお店が多く、留学生約500人のうち90%以上が韓国の学生です。語学クラスでは、私以外は韓国の学生でした。朝の挨拶は「アニョハセヨ」から始まり、中国に居ながらも韓国語や韓国の文化も学ぶこともできました。
午後は日本語学科の授業で日本語教授法を学び、中国の学生と交流しながら口語の能力向上を図れたと思います。私は趣味である卓球を通じ学内外の人々と親交を深め、価値観や考え方の違いも体感することができました。
日本語学科文化交流会に参加しました
休日は留学生同士でスポーツをしたり、中国の学生と一緒に過ごしたり様々です。上で述べたように威海市は韓国の文化が強いことから、たくさんのキリスト教の教会があります。私は毎週日曜日、友人と共に礼拝に向かい、午後からは教会が無料で行う英語教室に通い、英語を使って日中韓米等の学生と宗教観や政治哲学など交流する機会が多々ありました。
休日友人たちとアメリカンフットボールをしました(筆者は右から2番目)
使える言語が一つ増えることは、その言語を使う国の人々と同じ視線に立つ機会となります。私自身の中国に対するイメージは、現地で学生や卓球仲間と交わるうちに大きく変化しました。幸運なことに威海市は、中国以外にも韓国や他の国々の人々とも交流する機会が多いです。努力すればマルチリンガルも夢ではありませんし、幅広い教養が身に付きます。是非、挑戦してみてください。
2017年6月 山村玲雄(国際学群2年次、三重県立宇治山田商業高校出身)
期末テスト終了後、クラスメイトとの会食(中央が筆者)