国際文化研究科 国際地域文化専攻(博士後期課程)学部・専攻科・大学院
環太平洋という視点に立って沖縄(琉球)・アジアと(ハワイを含む)南北アメリカの地域文化研究を深化する
国際文化研究科国際地域文化専攻(博士後期課程)は、普遍的研究課題に取り組み、その成果を生かし研究者として活躍する能力を有する者及び専門分野に加えて環太平洋地域に関する幅広い学識と国際感覚を有する者の養成を目指す。
学位
博士(国際地域文化)
標準修業年限
3年
入学定員
2名
教育研究上の目的
本博士後期課程は、文化の多様性を理解し、グローバルな視点から国際社会が抱える多様かつ重要な課題の解決に向けた普遍的な研究を行い、高度な水準の研究を行うために必要な能力及びその基礎となる豊かな学識を有する創造性に富む人材を養成することを目的とする。
養成する人材像
本博士後期課程は、普遍的研究課題に取り組み、その成果を生かし研究者として活躍する能力を有する者及び専門分野に加えて環太平洋地域に関する幅広い学識と国際感覚を有する者の養成を目指す。
- 高度の普遍的な研究能力を有する研究者の養成
- 地域の社会文化振興の諸課題に的確かつ柔軟に対応できる研究者の養成
ディプロマ・ポリシー卒業認定・学位授与方針
国際文化研究科国際地域文化専攻(博士後期課程)は、以下の要件を満たした大学院生に博士(国際地域文化)の学位を授与します。
- 国際地域文化という観点から、高度の外国語運用能力を駆使し、沖縄(琉球)・アジアと(ハワイを含む)南北アメリカに特化した環太平洋の地域文化の研究を行い、地域社会や国際社会において活躍できる能力を有すること。
- 本学が立脚する琉球・沖縄の歴史や文化の研究を深化し、その成果を沖縄の地域創生に役立て、国内外の学生や研究者との共同研究を通じて国際感覚を磨くとともに、先端的な理論と知識を創造する能力を有すること。
博士学位論文審査基準
以下の項目を踏まえて総合的に評価する。
- 学位論文のテーマが適切に設定され、研究の意図や問題意識が適切に表現されているか。
- 十分な知識を習得し、諸課題を多角的に分析し、解決方法を提示する能力が反映されているか。
- 学位論文は、国内外の研究水準に照らし合わせ、新たな知見を含んだオリジナリティがあり、かつ学術的貢献のある論文となっているか。
- 学位論文の研究成果は、査読付きの学術誌等に公表されているか。
- 先行研究や関連研究に関する文献等が広く調べられ、理解されているとともに、引用の方法が適正であるか。また、研究倫理上の問題に細心の注意が払われているか。
カリキュラム・ポリシー教育課程編成・実施方針
ディプロマ・ポリシーで示した能力を育成するため、以下の方針に沿ってカリキュラムを編成します。
- 「国際」「地域」「文化」を基本概念としてカリキュラムを編成し、高度の外国語運用力を含む研究能力を備えた研究者を育成する。
- 総合的な判断能力を育成し、グローバルと地域の視点を備えた研究者を育成するために、研究分野間の学際的な連携を図る。
- 博士の学位にふさわしい高度な専門知識と学識の修得及び研究遂行能力の醸成を目的に共通科目を編成する。
- 専門科目は、複数の専門分野に関連する研究課題にも応用できる研究能力を醸成することを目的に、沖縄(琉球)・アジア研究及び(ハワイを含む)南北アメリカ研究に関する専門科目及び関連科目により編成する。
- 博士論文執筆のための指導を行う研究指導科目を編成する。
教育課程編成方針
「国際」「地域」「文化」を基本概念とし高度の外国語運用力を含む研究能力を備えた研究者を育成するため、また、総合的な判断能力を育成し、グローバルと地域の視点を備えた研究者を育成するために研究分野間の学際的な連携を図ることを重視し編成する。かつ、体系的に教育課程を編成するため、「共通科目」、「専門科目」及び「研究指導科目」の区分により授業科目を配置する。
研究指導科目
博士論文執筆のための指導を目的とする。
専門科目
「国際地域文化」を包括的な枠組みの中でグローバルな視野を持ちつつ、総合的判断力を有し、地域及び国際社会で活躍できる人材を養成することを目的とする。
共通科目
博士の学位にふさわしい高度な専門知識と学識の修得及び研究遂行能力の醸成を目的とする。
授業科目
科目区分 | 授業科目の名称 | 配当年次 | 単位数 | ||
---|---|---|---|---|---|
必修 | 選択 | 自由 | |||
共通科目 | 国際地域文化総合演習 I | 1前 | 2 | - | - |
国際地域文化総合演習 II | 2前 | 2 | - | - | |
専門科目 | 琉球・沖縄文化特論 | 1前 | - | 2 | - |
琉球文学特論 | 1前 | - | 2 | - | |
琉球歴史特論 | 1前 | - | 2 | - | |
南島民俗文化特論 | 1前 | - | 2 | - | |
日本古典文学特論 | 1前 | - | 2 | - | |
日本近代文学特論 | 1前 | - | 2 | - | |
中国琉球関係史特論 | 1前 | - | 2 | - | |
20世紀アメリカ文学特論 | 1前 | - | 2 | - | |
中南米地域文化特論 | 1前 | - | 2 | - | |
東アジア地域文化特論 | 1前 | - | 2 | - | |
東南アジア地域文化特論 | 1休 | - | 2 | - | |
英語教育特論 | 1前 | - | 2 | - | |
現代沖縄教育特論 | 1前 | - | 2 | - | |
アジア太平洋国際関係特論 | 1前 | - | 2 | - | |
研究指導科目 | 特別演習 I | 1前 | 2 | - | - |
特別演習 II | 1後 | 2 | - | - | |
特別演習 III | 2前 | 2 | - | - | |
特別演習 IV | 2後 | 2 | - | - | |
特別演習 V | 3前 | 2 | - | - | |
特別演習 VI | 3後 | 2 | - | - |
※「1前」「1後」「1休」・・・数字は学年、「前」は前学期、「後」は後学期、「休」は夏季休暇を指す。
修了要件
修了要件は、博士後期課程に3年間在籍し、必要な研究指導を受けた上、次の要件を満たすこととする。
- 共通科目(必修)の2科目4単位、専門科目(選択)から2科目4単位以上、研究指導科目(必修)の6科目12単位、合計10科目20単位以上を修得すること。
- 研究論文1編以上が査読付学術誌において掲載、または受理された上で博士論文を提出し、その審査及び最終試験に合格すること。
教員組織
教授10名、上級准教授3名、計13名(博士論文指導教員7名、講義科目担当教員6名)
氏名 | 主な担当科目 | 研究指導 (博士論文指導) | 研究分野 |
---|---|---|---|
教授 赤嶺 守 |
国際地域文化総合演習 I~II 中国琉球関係史特論 東アジア地域文化特論 特別演習I~VI |
〇 | 中国・琉球関係史に関する研究 |
教授 波照間 永吉 |
国際地域文化総合演習 I~II 琉球・沖縄文化特論 特別演習I~VI |
〇 | 琉球・沖縄文学に関する研究 |
教授 山里 純一 |
国際地域文化総合演習 I~II 南島民俗文化特論 特別演習I~VI |
〇 | 南島地域の民俗文化に関する研究 |
教授 住江 淳司 |
国際地域文化総合演習 I~II 中南米地域文化特論 特別演習I~VI |
〇 | 中南米地域文化に関する研究 |
教授 渡慶次 正則 |
英語教育特論 特別演習I~VI |
〇 | 英語教育に関する研究 |
教授 嘉納 英明 |
現代沖縄教育特論 特別演習I~VI |
〇 | 学校と地域の教育に関する研究 |
教授 高嶺 司 |
アジア太平洋国際関係特論 特別演習I~VI |
〇 | アジア太平洋地域の国際関係や政治外交に関する研究 |
教授 小番 達 |
日本古典文学特論 | ― | ― |
教授 小嶋 洋輔 |
日本近代文学特論 | ― | ― |
教授 |
琉球文学特論 | ― | ― |
教授 坪井 祐司 |
東南アジア地域文化特論 | ― | ― |
上級准教授 屋良 健一郎 |
琉球歴史特論 | ― | ― |
上級准教授 |
20世紀アメリカ文学特論 | ― | ― |
研究指導スケジュール
1年次 | 2年次 | 3年次 | ||||
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授業科目履修 | 前期(4月~9月) 国際地域文化総合演習 I、専門科目(2科目以上)、特別演習 I |
後期(10月~3月) 特別演習 II |
前期(4月~9月) 国際地域文化総合演習 II、特別演習 III |
後期(10月~3月) 特別演習 IV |
前期(4月~9月) 特別演習 V |
後期(10月~3月) 特別演習 VI |
研究指導 |
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修了後の進路本研究科修了後の主な就職先
- 国内外の大学や研究機関、官庁、NPO等における研究者
- 環太平洋地域を中心とした国際機関や公的機関、教育機関 など
社会人も学べる教育環境
社会人が仕事を続けながら学修できる教育環境。
昼夜開講制を導入
社会人学生の事情を考慮して、昼間に加えて、平日の夜間や週末及び夏季休業等にも授業又は研究指導を行うことができる教育環境を整備。
長期履修制度を導入
長期履修制度を適用する場合には、6年を上限とする長期履修期間を設定する。要件として、職業を有している等の事情で授業科目の受講が制限され、学業専念が困難であると認められる場合、又はやむを得ない事情を有している場合とする。入学手続き時に所要の申請を行うこととする。長期履修学生は、3年間の学費で最長6年間在籍し、計画的に履修することができる
施設の夜間利用
図書館は、大学院学生の修学時間に合わせて、月~金曜日においては午前8時50分~午後10時まで、土曜日は午後12時~17時まで開館。また、大学院生専用の研究室・共同演習室を整備している。
入試情報
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