沖縄の公立大学 名桜大学(沖縄県名護市)

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沖縄の子供の貧困に関する島尻大臣とNPO等との懇談、並びに、 沖縄の子供の貧困に関する島尻大臣と学生ボランティアとの懇談

掲載日:2016年5月27日お知らせ , 教育・研究活動レポート

 2016(平成28)年5月22日(日)、「沖縄の子供の貧困に関する島尻大臣とNPO等との懇談」と「沖縄の子供の貧困に関する島尻大臣と学生ボランティアとの懇談」の2つの会合が、那覇市内の会場にて開催されました。沖縄の子どもの貧困率が国内で最も高く、子どもをめぐる厳しい状況を打開するために、国や県は、その対策に乗り出していますが、その事業の説明と関係者との意見交換を目的とした懇談でした。
 島尻安伊子大臣(内閣府特命担当大臣(沖縄及び北方対策))とNPO等、学生ボランティアとの意見交換の場が設けられ、2つの会合に、本学から、名護市学習支援教室ぴゅあの学生が参加しました。午前の会議では、内閣府の貧困対策事業の説明や県内の貧困対策事業の進展状況についての説明があり、NPO、学生からは、子ども支援の現状と課題の報告がありました。児童館での学習会の開催や子ども食堂の開設、地域の民生員やケースワーカーを巻き込んだ活動、小学校のPTAの組織(健全育成部)の中で子ども食堂を開設した事例等、特色ある優れた地域実践の紹介がありました。支援員と居場所の質をどのように高めていくのか、継続的な支援体制をどのように構築するのか、地域の中で活動を進めることで子どものアクセスの便宜を図ることの大切さについても報告がありました。ボランティアに参加している学生からは、子どもと年齢の近い学生が関わることで信頼関係が構築できていること、子どもの自己肯定感を認めていること等の学生の活動ならではの成果が報告されました。また、ボランティア学生をどのようにして確保していくのか、子どものプライバシーに関わる情報共有と秘密保護をどのように図るのか等についても検討課題となりました。
嘉納英明(学長補佐/名護市学習支援教室ぴゅあ顧問)
参加した学生の声
 懇談の中で、私達と同様に運営や支援内容について迷いながらも、子どもたちのために活動を行う団体が数多く存在することを知り、大変嬉しく思いました。また「より多くの人に地域で取り組んでもらう」、「継続的な活動とする」がキーワードとして挙げられ、今後はぴゅあの活動により地域はどのように変化したのかを伝えることが大切だと思いました。
  
石井恒之介(2015年度名護市学習支援教室ぴゅあ教室長)

 今回の懇談会において、NPO、PTA、児童館、他大学の様々な方々が行う取り組みを知ることができました。特に、他大学の学生との情報共有ができたことを大変嬉しく思います。その中で学生だからこそできる支援とは何か、また子どもたちは学生に対しどのような支援を求めているのか、ということを改めて考えることができました。さらに、様々な方々がぴゅあを応援しくださっていること、子どもの貧困問題に向き合い改善に向けての取り組みを行っていることを実感できました。今後も子どもたちのためだけでなく、自分自身の将来に繋がることを信じ、私にできる支援を精一杯努めていきたいと強く思います。
比嘉ちなつ(2016年度名護市学習支援教室ぴゅあ副教室長)
 懇談会は普段味わうことのできない雰囲気の中での意見交換であったため、自分自身かなり緊張していました。しかし、大臣をはじめとする内閣府の方々や大学コンソーシアムの代表理事、そして他大学のボランティア関係者といった様々な役職の方々と交流できたことは非常にいい経験になったと思います。学生の役割、そして現段階での課題など、今後に生かすことのできる貴重な意見を聞くことができました。沖縄の貧困問題に関わる学生として、これからも試行錯誤しながら頑張っていきたいと思います。
白木澤敦(2016年度名護市学習支援教室ぴゅあ副教室長)
 各大学で行っているボランティア活動の内容や、活動を行うにあたっての課題などを意見交換できました。そこで、他大学のボランティア活動を知ることで参考になる部分もありました。意見交換をして、ボランティア活動を行う学生側の意見を聞いてくださる機関が多いと感じたので、これからの活動がさらに活発にできそうです。また、このような意見交換の場を通して各大学や他の機関と情報共有し連携して活動していきたいです。
平瀬 渚(2016年度名護市学習支援教室ぴゅあ学生支援員)
学生の意見に対して答える島尻大臣 真剣な眼差しで話を聞く学生

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