沖縄の公立大学 名桜大学(沖縄県名護市)

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広報誌第33号(2012年9月発行)

掲載日:2012年9月1日就職活動支援レポート


就活は十人十色! 内定者による座談会自分自身と向き合い選んだ道とは


 就活において、必ずしも「これが正しい」という進め方はない。就活のきっかけ、プロセス、チャンスの掴み方は本人の意思に委ねられるもので十人十色である。今回、内定を獲得した3人の学生に集まっていただき、座談会形式で体験談を語ってもらった。大学での学びや経験を通して、どのような就活をしてきたのか。ぜひ参考にしていただきたい。

座談会参加者

・川原 航さん(スポーツ健康学科)内定先:鉄道事業
・北島 傑さん(スポーツ健康学科)内定先:県内ホテルサービス業
・島袋 玲奈さん(観光産業専攻)内定先:県内ホテルサービス業コーディネーター
・竹沢 昌子先生(スポーツ健康学科 准教授・キャリア開発委員)


竹沢先生:大学時代に取り組んだことや、その中から就活しようと思ったきっかけについて聞かせてもらえますか。

北島さん:元々は教職を志望していましたが、やはり狭き門だなと。スポーツ健康学科の科目で「キャリア形成学」があり、受講しているうちに就活を意識するようになりました。また、その科目の講師をされていたここひらさんが、S-CUBE※1でキャリアコーチをされていると聞き、S-CUBEに行き相談したところ「早めに就活に取り組んだ方が良い」、「北島君はホテル業に向いているような印象を持つ」とアドバイスを受けました。それからホテル業に興味を持ち企業研究を始めました。

島袋さん:私は高校生の時から観光に興味があり、大学では観光産業専攻に進みました。就活のきっかけは3年次の時に「インターンシップ基礎」を履修したことです。ホテルにてインターンシップを行いましたが、そこで改めて観光業に関連のある仕事に就きたいと思いました。それから、就職の翼※2に参加して更に意識するようになりました。

竹沢先生:島袋さんはホテルでインターンシップを行ったとのことですが、どのような経験をされましたか。

島袋さん:ホテルでのアルバイト経験を経て、インターンシップに挑みましたが、アルバイトでは学べないことがありました。アルバイトでは与えられた仕事をこなすだけでよかったのですが、インターンシップでは「こういうふうにすれば...」ということを、自ら考えて行動することを学びました。

        

竹沢先生:就職の翼はどのようなきっかけとなりましたか。

島袋さん:東京の合同説明会に参加したり、OBから就活や就職後の話を聞いたりした時、就活に対する焦りやもっとがんばらなければ、という気持の面で変化がありました。

川原さん:私は、教職を目指して入学しましたが、3年次の夏に保育実習へ行ったことがきっかけで、保育士を目指すようになりました。だけど、保育士資格取得が現時点で保障されていない中で、並行して就活に取り組んだことで、むしろ民間企業への就職意欲が高まりました。そうしたら就活が徐々に楽しくなり、いろいろな企業に興味を持って受けるようになりました。

竹沢先生:島袋さんは高校生の時から内定に至るまで一貫して「観光業」、川原さんはいろいろなことに取り組んでみて、次のステップへと進んでいったようですね。2人のお話を聞いて北島さんも振り返ってみて、思いつくことはありますか。

北島さん:教職から民間企業就職へと志望を移した時、「切り替え」と「早く次の行動に移す」ことを心掛けました。

竹沢先生:それでは次の質問です。就活のプロセスについてです。就活の途中いろいろな出来事があったり、そこから気持の変化があったりしたのかどうか、お話してください。

北島さん:県内外のホテルを調べて、合同企業説明会に参加して、様々な企業を比較しながら一番自分に合っている企業を決めて受けました。ここひらさんからのアドバイスをきっかけに、入社試験から内定までトントン拍子で進みました。もちろん嬉しいことですが、今思えば就活では自分が何をしたいかということをとことん突き詰めて、それに沿った就活を行うこともありなのかなと。

島袋さん:就職の翼を終えてから、県内の合同企業説明会に参加して企業の雰囲気等を確認しつつ、就活情報サイトで興味のある企業にエントリーして7社ほど受けました。その中には卸売・小売業やサービス業等もありましたが、面接の時に志望動機を聞かれ、うまく答えられない自分がいて、その時に私にはホテル業以外は合っていないかもしれないと気づきました。

竹沢先生:それは、観光業以外の企業を受けたからこそ分かったということですね。実際に就活しようという時に、必ずしも観光業だけではないのかもと感じる、このあたりの感覚は?

島袋さん:基準としては、企業説明会に行ってその企業の雰囲気を実際に見聞きし、感じることですね。

竹沢先生:一つの軸は観光業だけれど、実際に働くとなった場合を考えた時に、職場の雰囲気は大事なんじゃないかということですね。川原さんはもう1社内定いただいたと聞いているのですが、内定がとれた時点で就活を終えようと思わなかったのはなぜでしょう。

川原さん:最初の内定の連絡を受けた時に、「10月1日まで就活を続けても構いません」と言われました。東京で電車に乗った時、多くの人々が電車を利用しているのに気づいて、すごく責任感の問われるやりがいのありそうな仕事だなと興味が湧きました。それから子どもの時に、電車の運転士に憧れていたことを思い出し、鉄道事業を受けてみることにしました。

竹沢先生:子どもの時の気持ち、それから実際に鉄道で移動している中で、やりがいがありそうだなという新たな発見もプラスされたという感じですかね。それこそ就活をやってこそ気がついたということでしょうか。

川原さん:就活を始めてから、見るものすべてが「職」につながり、興味を持つようになりました。

竹沢先生:川原さんのお話を聞いていると、どんどん世界が広がっていった、関心が湧き出ていったようですが、就活では苦しいことはなかったのでしょうか。というのも、これまで学生さんを見ていると、就活がうまく進まないと、逆に視野が狭くなる、または柔軟に物事を考えられなくなってくることもあるのではないかと。

川原さん:就活を始めた時はとても苦しかったけれど、行動しているうちに楽しくなっていきました。県外を希望していたので、大阪や東京に行きましたが、面接が終わりフリーになると、一人旅で息抜きをしました。振り返ってみれば県外に出て良かったです。

竹沢先生:これまで就活をやってきた中で、自分自身に向けて、また後輩に向けてメッセージをお願いします。

北島さん:就活スタートが遅れると、企業の応募締切が過ぎていたということもあるので、就活は早めにスタートした方が良いと思います。それから、面接の練習をしておくこと。私は十分に練習をせず面接に挑んだおかげで、寿命が縮む思いをしました。でも面接対策しすぎて台本を読むような感じは良くないと思います。自分の将来像がはっきりとしない時はとにかく行動してみること。実際に行動することで見えてくるものがあると思います。

島袋さん:早めに就活に取り組むこと。あとは自分自身が何をやりたいのかということを明確化することです。

川原さん:就活していくことで、視野が広がるし、新たな気付きを得ることで、本当に自分が就きたいと思う職に出会えることもあると思います。面接で専門用語等分からない言葉が出てきたら、分からないことを面接官に告げて、「今後学んでいきます」と素直に伝えることも大事かな。

竹沢先生:今日は貴重なお話をありがとうございました。「じっくり考えることも大事だけど、実際に行動してみることで分かってくる」ということが、就活のポイントとなるようですね。後輩の皆さんにはぜひ参考にしていただきたいと思います。

※1 S-CUBE...就職活動支援サークル ※2 就職の翼...県外就職促進事業

※国際学群は専攻名、人間健康学部は学科名のみで表記しています。

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